独立行政法人 水産総合研究センター 西海区水産研究所
研究トピックス No.2
 陽光丸第3次航海(2009年5月29日〜6月8日)

陽光丸第3次航海(中層トロールなどを用いた浮魚類魚群量調査)では、CTD(塩分、水温、水深を測定する機械)による海洋観測、ノルパックネット(北太平洋標準ネット)によるプランクトンの採集(写真1)、ニューストンネット(表層の仔魚を採集するネット)による仔魚(主にカタクチイワシのシラス)の採集、中層トロール(船の後ろから曳く円錐形の網、SEIZO網)による稚幼魚(主にマアジ)の採集(写真2,3)を行いました。中層トロールにより採集されたマアジの稚幼魚は、船上で計数、計測します(写真4)。なお、中層トロールによる調査は、東シナ海から日本海西部にかけての広い海域を、鳥取県水産試験場、島根県水産技術センター、日本海区水産研究所、西海区水産研究所の4機関で分担して行われ、その調査結果は、マアジ対馬暖流系群の新規加入量(その年に産まれたマアジの資源尾数)の指標値として用いられます。

作業風景
 
写真1 ノルパックネット

写真2 中層トロール網

 
写真3 オッタ-ボード
(トロール網を拡げるための金属製の板)

写真4 採集されたマアジ稚幼魚

船から見る夜明けはとても美しいです。