• 臀鰭の前方に遊離した2本の棘がある。
  • 側線の全長にわたって稜鱗が発達する。
  • 背鰭と臀鰭の後方に小離臀鰭がない。
  • 瀬付き群と沖合を同遊する群とがあり,体の背部の色は前者では暗黒色(クロアジ),後者では淡黄褐色(キアジ)。体高は瀬付き群の方が相対的に高い。
  • 尾叉長で40cm以上になる(ただし近年では30cm以上の個体はまれ)。

マルアジとよく似ているが,稜鱗が側線の全長にわたって発達し(マルアジでは直走部のみ),小離鰭もないので容易に区別できる。  

黄海,渤海,東海の大陸棚上の全域にわたって分布する。沖縄近海ではほとんど漁獲されない。
東海のマアジは次の3系群に分けられる。
1)九川北部系群:分布範囲は九州西岸から日本海西部におよぶ。五島近海から山陰沖にかけて4,5月に産卵する。
2)東海中部系群:主分布域は東海中部から九州近海,黄海方面にも回遊する。産卵場は東海中部で,産卵盛期は2,3月。この系群はマアジの系群のなかで最も資源量が多く,マアジ資源の主体となっている。
3)東海南部系群:東海南部に分布し,東海中部以北には回遊しない。産卵盛期は1,2月。


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