産卵数は2〜18万粒。産卵水温は15〜26℃(盛期は16〜17℃)。卵は分離浮遊卵で,卵径は約1mm,水温20℃では40時間でふ化する。稚魚は表層性であるが,成長とともに中・下層にも分布するようになる。

満1歳で尾叉長約17cm,2歳で約23cm,3歳で約27cm,4歳で約30cmになる。西日本のまき網業界では魚体の大きさによって銘柄を区分し,マメ(尾叉長15cm未満),ゼンゴ(15〜19cm),ゼンゴブトリ(19〜20cm),小(20〜22cm),中小(22〜26cm),中(26〜30cm),大中(30〜31cm),大(31cm以上)などと呼ぶ。 豊漁時代(1966年以前)には大・中アジの漁獲も多く,尾叉長40cmをこえる大型魚もまれではなかったが,1967年以降,漁獲物は著しく小型化し,ゼンゴ・小アジが主体となっている。


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