• 臀鰭の前方に遊離した2本の棘がある。
  • 側線の前部は強く湾曲し,第1背鰭の第5棘条から後部は直走する。側線の直走部にはきわめて大きい稜鱗が発達している。
  • 背鰭の後方に8〜10個,臀鰭の後方に6〜8個の小離鰭がある。
  • 胸鰭は長く,頭長の1.2倍。
  • 背面は濃青色,腹面は銀白色。鰓蓋の上隅角部に1黒斑がある。各ひれは黄白色で,背鰭,胸鰭,尾鰭の後部は暗色。
  • 全長50cmに達する。

体形はマアジに似るが,稜鱗が極めて大きく,背鰭と臀鰭の後方に数個の小離鰭があることは他のアジ類にみられない本種のいちじるしい特徴。尾柄部が細く硬いことは,むしろある種のサバ科魚類に似る。  

本州南部から台湾近海,南海,東インド諸島,インド洋などに分布する。南方系の魚類で,東海中部以北にはほとんどみられない。


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