• 頭は大きくて縦扁する。
  • 胴および尾部は細長く,頭長よりやや長い。
  • 口は著しく大きく,下顎は上顎より突出する。
  • 両顎歯は鋭い櫛状をしており,後方のみに倒すことができる。下顎歯は前方1〜3列(通常2〜3列),後方1列である。
  • 肩部の小棘は分枝していない。
  • 体表には鱗がなく円滑で,多くの小皮弁がある。
  • 体は紫褐色〜淡褐色で,褐色の小さい輪状紋が網目状に配列する。
  • 全長1.5mに達する。

本種は北海道以南の各地沿岸や中国の河北省(南堡),山東省(烟台,青島,石臼所)の沿岸域に分布する。以西漁場では,渤海や黄海の各沿岸から来遊したと思われる群が,10〜12月にかけて山東省の成湾沖合から海州湾沖合にかけて出現する。この群は1,2月に水温の低下につれさらに南下し,3〜4月には済州島西方の深みに達し越冬する。その後は,水温の上昇にともない上記海域に帰るものと考えられる。したがって,本種の主分布は32゜N以北であり,おもに東海域のみに分布するアンコウとは分布域が分離している。


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