• 体はやや長くて,著しく側扁する。とくに腹部の側扁は顕著で,腹面には稜鱗が発達する。
  • 腹鰭は小さく,背鰭基底下よりさらに前方にある。臀鰭基底は長く,背鰭基底の約3〜4倍。
  • 口は著しく斜位で,下顎は上顎より突出する
  • 体は薄い円鱗でおおわれ,側線はない。
  • 体の背部は暗青色で,側面より腹部にかけて銀白色。吻端,背・尾鰭は淡黄緑色。
  • 体長50cmに達する。

本種は南日本から朝鮮半島西岸,渤海,黄海,東海,南海に分布する。東海中部に分布す る群は11〜3月にかけて済州島南部海域で越冬し,4月ごろから西方の中国沿岸へ向って移動を始め,5〜6月には江蘇省の呂四洋沖に達し産卵する。その後は8,9,10月と月を追って東方沖合へもどる。なお,黄海と東海南部に分布する群の回遊は明確でないが,前者は黄海南部(日向礁とソコトラの間)の越冬場と,渤海,山東高角南岸の産卵場を往復する。後者は台湾北方沖合と産卵場である魚山群島付近を南北移動する。


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