平成17年度西海ブロック水産業関係試験研究推進会議
漁業資源部会・海洋環境部会合同会議報告書


会議責任者 西海区水産研究所長


1 開催日時及び場所 日時 平成17年11月10日(水) 13:30〜17:00
場所 西海区水産研究所 大会議室(長崎市)

2 出席者所属機関及び人数 9機関  26名


3 結果の概要
議  題 結 果 の 概 要
1.開 会
 西海区水産研究所東シナ海漁業資源部長が開会を宣言。
2.挨 拶
 同研究所長から最近の情勢および部会開催の趣旨について説明
3.座長の選出
 東シナ海海洋環境部長を座長に選出。
4.協議事項
1)試験研究の実施に関すること  各県および西海区水産研究所の研究課題を一覧表として提示するとともに、重点課題についてそれぞれ説明を行い意見を交換した。
2)試験研究の成果に関すること

 漁業資源分野の成果が4件、海洋分野が1件提出された。議論の結果、修正を加えた上で、すべてを研究成果情報の候補として西海ブロック推進会議へ上げることとした。
ア)ホソアオトビの卵の形態と九州近海における産卵期(長崎県総合水産試験場)
イ)コウイカ資源の増大といかかご漁業従事者の経営安定をめざして(福岡県水産海洋技術センター)
ウ)八代海におけるシラス資源について(熊本県水産研究センター)
エ)春期の東シナ海におけるカタクチイワシ仔魚の分布および成長(西海区水産研究所)
オ)有明海湾奥西部サルボウ漁場における微細気泡噴流式底質改善装置の効果試験(西海区水産研究所)
3)試験研究のニーズと具体的な取り組みに関すること
 17年度における研究ニーズについては、以下の5件が提出されたが、内1件(オ)は取り下げ、4件について協議を行った。3件(ア、イ、ウ)については合同会議として対応を行い、1件(エ)については海区水産業部会と連携をとり対応を行うこととした。
 これらのニーズを性格、解決の出口の可能性、それぞれの観点から分類・整理した結果、@既存の体制、受託事業では対応できず県、水研センター本部からも水産庁へ要望するもの1件(ア)、A西海水研が中心となり情報収集を行うもの1件(イ)、B既存の受託事業等で対応を行うもの1件(ウ)、C海区水産業部会と連携をとり対応を行うもの1件(エ)とした。
ア)資源回復計画策定に伴うモニタリング調査の充実(山口県水産研究センター)
イ)沿岸海域の最適水質環境に関する研究(福岡県水産海洋技術センター)
ウ)海域環境の変化に伴う生物生息状況の変化の状況把握(佐賀県玄海水産振興センター)
エ)有明海・八代海漁場環境の長期予測およびその対策(熊本県水産研究センター)
オ)沿岸資源の変動機構の解明と予測手法の開発(長崎県総合水産試験場)
 15〜16年度に提案されたニーズに関しては以下の2件を除き終了とした。残されたニーズに関しては既存の受託事業等で対応するとともに、機会を捉え水産庁へ予算措置を要望することとした。
ア)資源回復計画策定に伴うモニタリング調査の充実(山口県)
イ)水産資源の変動機構の解明と予測手法の開発(鹿児島県)
4)その他必要と認められる事項に関すること
 補助事業の交付金化に伴う各県17年度の海洋観測関係予算の16年度予算との比較についての取りまとめが行われた。
 西海ブロックにおける資源回復計画への取り組みの最近の状況と問題点について説明があり、アンケート調査実施の予定が紹介された。また、海面漁業生産統計調査の見直しに係る意見交換を行い、要望を上部機関に上げることとした。

5.その他  特になし。

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