独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所(以下、西海区水産研究所)、長崎大学環東シナ海海洋環境資源研究センター(以下、長崎大学海洋センター)、長崎県総合水産試験場でつくる長崎水産研究機関三機関連絡会議では、第5回ながさき水産科学フェアを下記のとおり開催いたします。
本フェアは、三機関の概要や研究の内容などを県民の方々をはじめ水産関係者に広く理解していただくこと、ならびに、将来を担う子供たちに水産と海洋の科学を知っていただくことを目的に、施設の一般公開及びイベント(タッチプール、魚の解剖体験、稚魚・稚貝、タイマイ、ヤシガニ等観察、パネル展示、スタンプラリー、練習船・調査船の公開、サイエンスカフェ(マグロのDNA分析他)など多数)を実施します。
今回は、フェリー衝突等で問題となっているイルカと鯨の生態シンポジウムを、従来の施設一般公開の前日、長崎市内にて開催します。
情報盛りだくさんの本フェアに、積極的にご参加くださいますようご案内申し上げます。
※フェア初日(シンポジウム)と二日目(施設一般公開)では会場が異なりますのでご注意ください。
■イベント内容
水産科学フェア(初日)
●イルカと鯨の生態シンポジウム
日時 10月20日(土) 10:00〜16:00(入場無料)
場所 長崎商工会議所 2Fホール(長崎市桜町4番1号) 長崎商工会議所のホームページはこちら
※駐車スペースはございません。近隣の有料駐車場もしくは公共交通機関をご利用ください。
後援 長崎市
概要
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イルカやクジラは保護動物の象徴ともされていますが、フェリーとの衝突事故や食害などの漁業被害を起こしており、それらの動物とのつきあい方が求められています。そこで、長崎県に生息するイルカとクジラの資源や生態を把握し、つきあい方について皆で協議することを目的として当シンポジウムを開催いたします。 |
プログラム
挨拶 10:00 |
西海区水産研究所長 |
講演1部 (10:10〜12:10) |
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1.イルカによる漁業被害 −長崎県壱岐対馬の事例− |
長崎県 永谷 浩 |
2.北太平洋における鯨類の現状と管理 |
遠洋水研 宮下富夫 |
3.長崎のじげもんイルカ −特にスナメリについて− |
遠洋水研 吉田英可 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昼 食 (12:10〜13:20)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
講演2部 (13:20〜15:20) |
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4.小型鯨類の分布回遊−衛星追跡、標識再捕、目視データを駆使して− |
遠洋水研 岩崎俊秀 |
5.有明海湾口に生息するミナミハンドウイルカの生態と保全 |
東邦大学 白木原美紀 |
6.イルカ類の発生音とその利用 |
長崎大学 竹村 暘 |
討論 (15:20〜16:00) |
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7.イルカと鯨とのつきあい方 |
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パネリスト |
各講演者 |
水産科学フェア(二日目)
●施設一般公開
日時 10月21日(日) 09:30〜15:00(入場無料、小雨決行) 終了しました!
場所 西海区水産研究所、長崎大学海洋センター、長崎県総合水産試験場
(長崎市多以良町新長崎漁港地区)
※同日開催の「長崎おさかな祭り」会場(長崎魚市場)から無料送迎バスを運行します。
●公開内容(場所:各機関) ※内容は変更になる場合があります。
1 西海区水産研究所 |
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タッチプール&ミニ水族館、タイマイとヤシガニ展示、稚魚の顕微鏡観察 ほか |
2 長崎大学海洋センター |
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魚の解剖実験、パネル展示、練習船長崎丸 ほか |
3 長崎県総合水産試験場 |
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稚魚・稚貝等観察、お魚○×クイズ、ロープ結び方教室、各種パネル・
機器展示、調査船鶴丸、長崎鶴洋高校コーナー ほか |
●サイエンスカフェ(西海区水産研究所二階ロビーにて 所要時間:約30分)
→ 海と魚のお話しをわかりやすくご紹介し、皆様の質問にもお答えします。
第1回 11:30頃〜 「マグロのDNA分析」
話し手:鈴木 伸明(西海区水産研究所)
第2回 12:30頃〜 「イカ肉100%のかまぼこ誕生!!」
話し手:桑原 浩一(長崎県総合水産試験場水産加工開発指導センター)
第3回 13:30頃〜 「大村湾の成り立ち」
話し手:松岡 數充(長崎大学海洋センター)
サイエンスカフェ・・・ |
従来の講演会やシンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、喫茶店など身近な場所でコーヒーなどを飲みながら、科学について気軽に語り合う「科学ふれあいの場」のことです。 |
■前回(第4回)開催時の模様はこちらです。
■問い合わせ先
西海区水産研究所(電話095-860-1600)
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