サイエンスキャンプとは、大学・公的研究機関・民間企業の研究所等が、夏休み・冬休み・春休みの3日間高校生を受け入れて、科学技術分野において、研究開発の第一線で活躍する研究者・技術者による直接指導をおこなう、本格的な実験や実習を主体とした、科学技術体験合宿プログラムです。科学技術振興機構の主催で行われます。この度西海区水産研究所では長崎県総合水産試験場の協力を受け、「魚の名前の調べかた、おいしい食べかた」をテーマに冬休みに開催することとしました。
魚は長い進化の歴史をもち、様々な環境に適応して繁栄してきました。そのため魚は非常に種類が多く、形も多種多様です。釣り場や魚屋さんで知らない魚を見て、「何という魚だろう?」と思ったことはありませんか。魚の名前を調べるには魚の形態を良く理解することが早道です。
また、海に囲まれた日本ではむかしから魚をまるごと、むだなく、おいしく食べるためにさまざまな加工食品を作ってきました。毎日の食生活に馴染み深いカニカマやちくわなどは魚のすり身から作られていますが、この「冷凍すり身」が日本人の知恵から生まれた、日本の誇る発明品であることは意外に知られていません。
魚の名前はどのようにして調べるのだろうか。また魚を上手に利用するためにどのような取り組みがなされているのだろうか。その様な素朴な疑問に、専門家が科学的に答えます。
参加者の募集は終了しました!
☆サイエンスキャンプの詳細については、以下のサイエンスキャンプHPをご参照ください。
http://ppd.jsf.or.jp/camp/
■会期: 2008年12月24日(水)13:30 〜12月26日(金)12:00 2泊3日
■会場: 独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所
長崎県長崎市多以良町1551−8
長崎県総合水産試験場
長崎県長崎市多以良町1551−4
JR長崎駅または浦上駅より約1時間15分。
長崎バス桜の里ターミナル行き(漁港経由) あじろ橋下車、徒歩20分
宿泊場所:ニュー満寿美(予定)
■募集人員: 10名
■キャンプの実習内容(予定):
キャンプでは、魚の形とその多様性について、魚の名前はどうやって調べるのか、どういう利用加工法があるのか、最先端の研究者からの講義を聞いた後、実際に魚の形態観察・計測、同定(名前を調べること)、魚の利用加工について実習します。
(1)魚の形態観察・計測の実習
魚の標本で体型や鰭(ひれ)などを観察し、鰭や鱗の数・体長や頭長など、同定に必要な形質の数え方・測り方を覚えます。
(2)魚の同定の実習
検索表を使い、魚の種名を調べる方法を体験し学びます。
(3)魚の利用・加工の実習
実際に加工食品を作製する実験を通して、魚の利用・加工方法について学びます。
■スケジュール(予定):
1日目 12月24日(水) 13:30〜14:00 開講式 14:00〜16:00 講義 魚の形態と多様性 16:00〜17:00 講義 魚の利用加工
2日目 12月25日(木) 08:30〜12:00 魚の形態観察・測定の実習 12:00〜13:00 昼食 13:00〜14:00 魚の同定の実習 14:00〜17:00 魚の利用・加工の実習
3日目 12月26日(金) 09:00〜10:30 実習結果のまとめ 10:30〜11:30 発表とディスカッション 11:30〜12:00 閉講式
(魚の利用加工の講義・実習については長崎県総合水産試験場の協力のもと行います。)
■プログラム関連Webサイトの紹介:
長崎県総合水産試験場
http://www.marinelabo.nagasaki.nagasaki.jp
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