独立行政法人 水産総合研究センター 西海区水産研究所
研究トピックス No.7
 水産海洋学会宇田賞、水産学会奨励賞、日本水産学会論文賞受賞

  

写真1

(写真1) 谷津 明彦所長

【2012年度水産海洋学会宇田賞】

谷津明彦所長が、「小型浮魚類とアカイカの資源動態と持続的利用に関する研究」で、2012年度
日本水産海洋学会宇田賞を受賞されました。マイワシ太平洋系群について、気象から種間関係
までの情報を統合した資源変動概念モデルを構築し、また、北太平洋海洋科学機関(PICES)の
共同研究などを通じて、レジームシフト下における合理的管理方策を魚類の生活史戦略に応じて
提案されたことが評価されました。

写真2

(写真2) 有瀧 真人資源生産部長

【平成24年度日本水産学会論文賞】

  有瀧真人資源生産部長が、「Pseudoalbinism and ambicoloration in hatchery-reared pleuro-
nectids as malformations of asymmetrical formation」(カレイ科魚類人工種苗における
形態異常魚の普遍的特徴)で、平成24年度日本水産学会論文賞を受賞されました。
長い間原因が不明であった異体類の体色異常について、6種類のカレイ目魚類の天然魚と人工
魚を用いて種々の表現形質を検討し、原因が変態期の左右発現の異常にある事を解明した点
が評価されました。

 

写真3

(写真3) 田中 庸介研究員

【平成24年度日本水産学会奨励賞】

  まぐろ増養殖研究センター(奄美庁舎)研究員の田中庸介さんが、「海産多産性魚類の初期生残
機構の解明とその増養殖への応用に関する研究」で、平成24年度日本水産学会奨励賞を受賞
されました。天然海域におけるクロマグロの初期生残機構の解明および種苗生産過程における
生残機構の解明と、ヒラメの成育場への種苗放流における餌料条件と放流後の摂餌と生残の
関係についての研究成果は、天然資源の管理や増養殖による水産物の安定供給に貢献すると
期待されます。