石垣島宮良川からの赤土流出 |
阿部和雄・岡慎一郎・西濱士郎 |
(西海区水産研究所石垣支所海洋環境研究室) |
〔成果の概要〕 |
石垣島内の宮良川における赤土の流出状況を調査した結果、赤土粒子は降雨後に畑地等から河川を通して沿岸域へと流出、一度干潟域等に堆積し、特に台風等により沿岸域がかく乱されたり、沖へ向かう大きな流れが生じた時に沖合へと流出することが判明した。 |
〔背景・ねらい〕 沖縄県では近年の土地造成等の開発の結果、土壌が露呈するようになり、これらは降雨後に水路や河川を通して沿岸海域へ流出し、いわゆる「赤土」として社会問題となっている。これらの赤土流出による沿岸海域での生態系への影響が懸念されているが、沿岸漁業被害の防止という観点からも流出防止等の対策が急がれている。宮良川は石垣島を南北に流れる県下第4位の流域面積(35.40km2)をもった総延長12,000mの2級河川であり、かんがい農業の確立を図るために、受益面積3,460haを対象とした水利事業や土地改良事業が行われてきた。そこで宮良川における赤土流出状況を把握する目的で、河川及び河口域から沖合への赤土流出の実態を調査した。 |
〔成果の内容〕
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