平成20年6月23日(月)、24日(火)の2日間、当所大会議室において、「黄海・東シナ海における大型クラゲの出現予測モデリングに関する国際ワークショップ」が開催され、韓国・日本計17名出席のもと大型クラゲ輸送モデルに関する情報交換を行いました。今後、日韓相互に情報交換および技術交流を行うとともに、大型クラゲの分布実態を把握するための共同海洋調査を推進することが期待されます。
本ワークショップの背景と目的等は以下のとおりです。
<背景>
水産庁委託事業「大型クラゲ発生源水域における国際共同調査事業」では、東シナ海及び隣接海域における大型クラゲの分布、回遊、生態など中国、韓国と共同で調査研究を実施している。本事業では三か国にまたがる海域を回遊する大型クラゲを対象とするため、発生源及び出現海域の情報を基に、その輸送経路を突き止める必要がある。そのため、日中韓大型クラゲ国際ワークショップ外の機会における協議の中で、各国が数値シミュレーションを使った大型クラゲの輸送過程の把握を目指した技術開発を行い、相互に比較・検証することによって三か国の共通認識を構築することになった。この技術開発が進展すれば、発生源から日本海までの回遊経路を卓越群レベルでたどることができるとともに、発生源海域の特定が可能となる。
<目的>
中国、韓国及び日本の研究者が一同に集まり、大型クラゲ輸送モデルに関する情報交換を行うことにより、発生源及び輸送経路の推定を行うとともに、大型クラゲの出現予測に関する技術を共有化することを目的とする。
<参画機関>
韓国:国立水産科学院
日本:水産庁、東京大学、水産総合研究センター
※中国・四川省で発生した大地震の影響で、中国の研究者は出席することができなかった。
※写真をクリックすると拡大画像が表示されます。
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大型クラゲ国際ワークショップの出席者
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開催機関を代表して挨拶する西海水研・秋山所長
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外国人招へい者を代表して挨拶する韓国・Yoon博士
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ワークショップの成功を祝して握手する代表者
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<参考資料>
・開催要領(PDFファイル:73KB)
・議事次第(PDFファイル:141KB)
・出席者(PDFファイル:76KB)
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