平成17年度西海ブロック水産業関係試験研究推進会議
有明海・八代海特別検討会報告書


 
会議責任者 西海区水産研究所長


1 開催日時及び場所 日時 平成17年12月20日(火)13:15〜16:15
場所 西海区水産研究所 大会議室(長崎市)

2 出席者所属機関及び人数 7機関  28名


3 結果の概要
議   題
結 果 の 概 要     
開会
有明海・八代海漁場環境研究センター長事務取扱が開会を宣言。

挨拶
・西海区水産研究所長から、本検討会の開催趣旨説明を含めた挨拶があった。
・水産庁増殖推進部研究指導課町口裕二研究企画官から、有明海等に関連した事業予算などに触れた挨拶があった。

座長選出
西海区水産研究所北川大二企画連絡室長を座長に選出。

協議事項
(1)有明海・八代海特別研究部会からの報告

事務局から、特別研究部会のこの一年間の取り組み、特に3つの付託事項に関する対応結果が、資料に基づいて報告された。結果の概要は以下のとおり。
@粘質状浮遊物の原因究明と対策を行うこと:17年春の調査結果から、植物プランクトンが粘質状浮遊物の原因生物としての可能性が高いことが推察されたが、今年は大規模な粘質状浮遊物の発生がなく、断定するには至らなかった。

A「長崎県干潟実験装置を利用した研究課題の具体化」と「干潟の浄化機能に関する課題の具体化」及び「タイラギ・サルボウ・アサリ以外の二枚貝に関する課題化」について検討を行うこと:5月に行ったアンケート調査結果では、研究課題の具体化に至らなかった。西海水研が取り組む予定の新しい課題の中に、干潟実験装置の利用や浄化機能の評価(アサリやタイラギを対象に)が盛りこまれたので、この動きを見ながら対応する。

B赤潮発生予察の高度化に関して、特別研究部会で学習会を行う等最先端の研究情報を勉強する機会を設けること:アンケート調査結果に基づいてテーマを設定し、9月1日に瀬戸内海区水産研究所赤潮環境部の室長を招いて学習会を開催し、好評であった。事後のアンケート結果でも、引き続き、関連の課題で学習会の開催を希望する意見が多かった。

(2)有明海・八代海関連の動き

各機関の研究課題や17年度関連学会の動向、環境省有明海・八代海総合調査評価委員会での検討状況などが資料に基づいて紹介された。各機関からも、有明再生に関連した予算・研究課題・県内NPO等の取り組みに関する紹介があり、再生の具体的なイメージについて意見交換した。漁業の再生を念頭に、底質の改善や二枚貝の資源回復が主要課題であるとの意見があった。

(3)次年度に向けた付託事項の検討 18年度に特別研究部会へ付託する事項については、引き続き、@粘質状浮遊物の調査に取り組み、対策についても検討すること、A干潟の浄化機能に関する課題や、広く二枚貝の資源回復に関する課題の具体化の検討を進めること、B赤潮予察の高度化に関連した学習会を引き続き開催すること、の3点を確認した。 

(4)その他
・水産庁から、有明海・八代海関連の18年度予算について、紹介があった。
・東シナ海海洋環境部長から、有明海の浅海定線観測データの整理状況について、報告があった。


会議報告等のページへ