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議 題 | 結 果 の 概 要 |
1.開会 2.挨拶 3.座長の選出 4.協議事項 (1)研究ニーズに関すること (2)試験研究の成果に関すること (3)「水産研究・技術開発戦略」の進捗状況の整理 (4)研究の交流・連携に関すること (5)その他運営・シンポジウム等に関すること 5.その他 (1)栽培漁業関係会議への出席について (2)プロジェクト関係課題について 6.閉会 |
西海区水産研究所海区水産業部資源培養研究室長が開会を宣言。 所長より挨拶の中で最近の情勢等について説明。 海区水産業研究部長を座長に選出。 前年度当部会で取り扱ったニーズのフォローアップ状況を説明するとともに、他の推進会議へ受け渡したニーズに対する専門分野水研からの回答を報告した。 今年度、各県から提案された新たなニーズは計6件あり、その内「タイラギ資源増大に関する研究」「DNAマーカー利用による放流種苗の多元的追跡調査」「磯根資源の栽培漁業技術開発」については当部会で、「アカウニ種苗期の疾病対策」と「健康で病気に強い養殖魚の生産」は水産養殖関係試験研究推進会議で、「漁獲物の付加価値向上による資源管理」は水産利用加工関係試験研究推進会議で、取り扱うこととした。 また、前年度3つのグループに取りまとめたニーズへの今後の対応を協議し、以下の様にまとめた。 1)「有明生物」関係ニーズ 前年度対応方針に基づき、新たに設置される有明海・八代海に関する「特別検討会」及び「特別研究部会」の中で、今後の対応が協議されることを了承。 2)「栽培漁業」関係ニーズ 前年度対応方針に基づき、「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」への課題提案に向け、作成した2つの骨子案について協議した結果、@トラフグを対象とした課題は、県の参加が可能となる様、内容を見直し16年度提案に向け努力すること、A魚介類研究会を開催し、より多くの機関が協力して研究に参加できる課題の絞り込みを行うことを了承。 3)「藻場漁場環境」関係ニーズ これまでの対応について説明があり、引き続き関連事業の報告会で情報交換を行うことを確認。また、16年度「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」地方領域設定型の研究領域候補として「藻場回復」に関する課題が九州・山口ブロックから提出されていることを紹介。 提案された以下の10課題について西海ブロック推進会議または専門分野別推進会議に提出するため協議した。 @「ホルモン処理によるトラフグ天然親魚からの採卵」 A「水温と光周期調整と一時的低水温刺激によるブリの早期自然産卵試験」 B「有明海におけるトラフグ人工種苗の当歳魚放流効果と最適放流手法について」 C「海藻クロメから得られたフロロタンニンの殺菌作用」 D「緑川河口域アサリ資源量の把握」 E「八代海南部におけるクルマエビの分布および成熟について」 F「飼育環境条件の制御によるブリ産卵の早期化に伴う大型種苗の確保」 G「無節石灰藻を用いたコレクターによるアワビ類浮遊幼生の採集」 H「福岡県有明海における珪藻休眠胞子期細胞の分布と消長」 I「ナルトビエイの利用加工技術の開発試験」 協議の結果、@〜Cについては、新規性、再現性、その他を提出県で確認し、再提案することとした。D〜Gは西海ブロック推進会議に、Hは漁場環境保全関係試験研究推進会議に、Iは水産利用加工関係試験研究推進会議に提出することとした。 平成14年度は「戦略」対象として全ての研究課題をリストアップしたが、15年度は西海ブロック推進会議では「戦略」の達成状況の把握は行わないこと、栽培漁業部の成果については後日提出される予定となっていることが企画連絡室から報告された。 各機関が、研究の交流・連携について概要を紹介。 主なものは、以下の通り。 @福岡県「純国産、無病、天然採苗アコヤガイの母貝養殖に関する研究」相手先:ミキモト真珠研究所 A佐賀県「タイラギの大量斃死原因究明に関する研究」相手先:長崎大学、水産大学校 B長崎県「有明海トラフグ放流魚の成長段階別効果の推定」 相手先:山口県水研センター、福岡県水技センター C熊本県「アサリ増殖手法開発調査」相手先:熊本県立大学 D鹿児島県「鹿児島湾天然マダイの遺伝的多様性の評価に関する研究」相手先:東京海洋大学 E沖縄県「培養藻類を用いた有用物質生産技術の開発」相手先:(株)トロピカルテクノセンター 特段の意見は無し。 水研職員の情報収集のため、場長会傘下の栽培関連会議(海面増殖分科会)への出席希望については、場長会の了解が得られれば可能であると水試側から見解が示された。 水研センター本部研究開発官からプロジェクト関係課題募集・審査・採択スケジュールについて説明があり、予算が厳しい折、積極的に応募するよう要請がなされた。 座長が閉会を宣言。 |