魚類標本コレクション

  

 当機構では、おもに東シナ海・黄海海域の資源調査などで長年にわたり魚類標本を採集してきました。
 標本管理室では、これらの標本を体系的に整理し、本格的な魚類標本コレクションを作り上げました。現在までに、 約1,200種・32,000個体の魚類標本が登録されています。
 これらの標本は、水産重要種および生態系構成種の生活史・初期生態・食性・分類などの研究に利用できます。
 標本コレクションは、専用施設である測定標本棟の標本室で保管されています。

 多数の標本の中から個々の標本を特定できるように、標本には登録番号(SNFR+5桁の通し番号)を与え、統一規格のラベルとともに密閉容器に保存します。ラベルには、登録番号・和名・学名・科名などのデータが明記されています。(原則として、同時に採集された同一種の標本に、まとめて一つの登録番号を与え、一つの容器にまとめて収めます)

 容器に入れた標本は、アジ科・カレイ科などの科ごとにまとめて標本棚に配列されます。同じ科の中では、学名のアルファベット順に配列されます。そのため、調べたい魚の科名と学名がわかれば、必要な種類の標本をすぐに棚から探し出すことができます。

 標本のデータ(登録番号・和名・学名・個体数・採集場所・採集日など)は、専用のデータベースに入力・管理され、特定の条件に合う標本の即時検索に貢献しています。

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DNAサンプルと標本 -標本は種名の裏付け-

 標本管理室では、DNAサンプルの収集も行い、水産物の偽装表示鑑定など多様な用途に活用を図っています。
 そのために、調査船の航海などで新規採集した生鮮標本からDNA用の組織片サンプル(筋肉の小片)を採取してエタノ-ル保存します。DNAサンプルを採取した標本には登録番号を与えてコレクションに登録し、DNAサンプルも同じ登録番号で管理します。そのため、DNAサンプルの種名に疑問が生じた場合にも、標本を観察して確認が可能です。

 標本は、DNAサンプルに付いた種名の信頼性を裏付ける証拠物件です。

利用案内

・研究・教育機関職員の方に、研究・教育・展示目的で標本の貸与(DNA用サンプルおよびデジタル画像の提供を含む)を行います。
 (学生の借用希望には指導教員宛に貸与します。)

1.申込方法
 「標本利用申請書書式」(ワード形式はこちら)に記入・自署の上、郵送、FAX、またはPDFファイルをE-mailで、下記宛にお送り下さい。
   〒851-2213 長崎県長崎市多以良町1551-8
   国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産技術研究所 標本管理室
   FAX:095-850-7767 E-mail:  

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2.注意点
 標本の利用にあたっては、水産研究・教育機構標本管理規程および標本管理実施要領に従うものとします。

     国立研究開発法人水産研究・教育機構標本管理規程

     国立研究開発法人水産研究・教育機構標本管理実施要領 

     標本の寄贈申込書書式     標本の管理委託申込書書式

 以下、主な注意点です。
  ・標本の貸与期間は1年で、期限内に要返却です。延長を希望する場合はその旨を連絡して下さい。
  ・解剖・染色など標本の状態を変化させる処理を希望の場合、「標本利用申請書」の所定欄に記入して
   許可を求めて下さい。
  ・DNAサンプル・デジタル画像については返却を求めませんが、用途は「標本利用申請書」で申請した
   ものに限ります。他の目的に利用を希望の場合、申請書を再提出して下さい。
  ・異動などで所属が変わる場合、一旦標本を返却して下さい。
  ・標本の又貸し、第三者への譲渡は出来ません。
  ・標本によっては貸与できない場合もあります。
  ・水産庁委託事業の採集標本については、利用する場合および得られた成果を出版する場合、事前に
   水産庁の許可が必要です。
  ・当該標本に基づく成果を出版物に公表する場合、水産研究・教育機構名、標本コレクション名、標本の登録
   番号を出版物中に明記するものとします。また、出版物の別刷り、または該当箇所の複写を1部お送
   り下さい。
  ・学生の利用希望には、指導教員宛に貸与します。指導教員は、貸与中の標本の適切な管理、期限内
   の返却に責任を持つものとします。 
  ・標本は、着払いにてお送りします。

 所蔵標本データ

下のリンクをクリックして下さい。所蔵標本データがダウンロードされます(Excel形式)。

    所蔵標本目録

所蔵標本目録について
・配列は、Nelson(2006) 1) の分類体系順(科内では学名のアルファベット順、種内では登録番号順)です。
・Excelの機能によるデータの絞り込み(オートフィルタ)、並べ替えが可能です。
・項目についての補足説明
Fam.code:Nelson(2006) 1) の科名コード
DNA:DNAサンプル(筋肉片)のある標本(ロット中の個体数で表記)
写真:魚体写真(デジタル画像)のある標本 (”+”で表記)
仔魚:仔魚期の標本 (”+”で表記)

1) Nelson,J.S.2006. Fishes of the world, 4th ed. John Wiley & Sons,Inc., Hoboken,N.J., U.S.A