八代海における有害赤潮等の連続観測システムの開発
西海区水産研究所有明海・八代海漁場環境研究センターでは、漁業者等への迅速な有害赤潮等に係わる情報の提供を目的として、2011年1月から八代海大多尾沖に観測ブイを設置して、水温・塩分・クロロフィル・濁度・溶存酸素の連続観測を行い、水質の経時変化を配信しています。
2012年1月に、新たに姫戸沖にブイを設置し、連続観測システムの高度化を図りました。ブイは3点浮体方式により係留し、大きさ直径3.50m、全高4.88mで、全装備重量は約6トンにも達します。自動式のケーブルウインチを備え、多項目水質計を上下させることにより、水質環境の鉛直的なデータを取得できます。また、海面上3mには風向風速計、水深1.5mには超音波式流向流速計を設置し、風や流れに関するデータも取得しています。