SKED 我が国の魚類生産を支える黒潮生態系の変動機構の解明

The Study of Kuroshio Ecosystem Dynamics for Sustainable Fisheries

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研究課題

4系.黒潮域魚類の相互関係と変動特性の把握

4.1 魚類資源変動機構(水産総合研究センター・佐々、高橋)

水産資源学を専門とする担当者が、主要な水産資源の経年変動と環境要因との関係を明らかにするため、既存のデータを基にしたデータベースを構築し、統計学的手法を用いて、資源変動と環境変動の関係を解析する。

4.2 魚類マイクロネクトンの主要水産資源への影響(水産総合研究センター・佐々)

主要な水産資源である魚類にとって、マイクロネクトンは初期生活史における餌料競合者であり、成長後は重要な餌料生物である。この魚類マイクロネクトンの分布・生態を既存の標本やデータおよび観測によって採集される資料を基に明らかにするとともに、水産資源となる魚類へ及ぼす影響を明らかにする。

4.3 発育初期の生残戦略と資源量変動様式の関係(水産総合研究センター・高橋)

黒潮生態系で産卵される魚類は、輸送経路による環境の違いが大きいため、初期生活史における生存戦略は様々であり、これが資源変動様式の違いにつながると考えられる。そこで、仔稚魚の採集を行うとともに、流れ藻等に蝟集しながら同所的に成長する異なる生残戦略を持つ魚類(アジ、ブリ等)の成長・生残過程を解析し、4.1.において明らかにされる資源変動に影響を与える環境要因との関係を、生存戦略の観点から明らかにする。